赤ひょうたん
赤ひょうたんは森の灯りを司る妖精です。夕方になると、行灯の花に日を灯してまわるのです。いつも元気に走り回っているのですが、苦手なものが二つあります。ひとつは水です。
赤ひょうたんはとても軽いので、水には浮いてしまいます。森が大洪水になった時などは、自分の行きたい方向には進めません。ただ水の流れに身を任せるだけなのです。
そしてもうひとつは強い日差しです。うっかり長時間強い日差しに当たり続けていると、赤ひょうたんは「赤ひょうたんの実」になってしまいます。木の実に逆戻りするのですね。そこで水分を補給して、再び赤ひょうたんとして活動しています。赤ひょうたんは水を飲んだりしませんので、たっぷり水分を含んで湿っているぐらいがちょうど良いのかもしれませんね。
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